ウルフ・トラップ・チェンバー・グループ「ライブ」カーネギー・ホールより 1979

アイボリー・クラシックス CD-73003(2CD)
ウルフ・トラップ・チェンバー・グループ「ライブ」カーネギー・ホール 1979

-- ディスク1 --

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827):
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第9番 イ長調 Op. 47「クロイツェル」
1-01. 1st Mvt.: アダージョ・ソステヌート - プレスト - アダージョ13:30 ('79)
1-02。 2nd Mvt.: Andante con Variazione14:27 ('79)
1-03。 3rd Mvt.: Finale (Presto)08:15 ('79)

ピアノ：アール・ワイルド
ヴァイオリン：オスカー・シャムスキー

サミュエル・バーバー (1910-1981):
ヴァイオリンチェロとピアノのためのソナタ Op. 6 (1932)
1-04。 1st Mvt.: Allegro ma non troppo08:16 ('79)
1-05. 2nd Mvt.: アダージョ - プレスト - アダージョ04:14 ('79)
1-06. 3rd Mvt.: アレグロ・アパッショナート05:55 ('79)

ピアノ：アール・ワイルド
チェロ：チャールズ・カーティス

-- ディスク2 --

ピョートル・イイチ・チャイコフスキー (1840-1893):
ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重奏曲 イ短調 Op. 50
2-01. Pezzo elegiaco (モデラート アッサイ - アレグロ ジュスト)18:20 ('79)
2-02. A. テーマ コン ヴァリアツィオーニ (アンダンテ コン モト)17:53 ('79)
2-03. B. ヴァリアツィオーネ フィナーレとコーダ (Allegretto risoluto e con fuoco - Andante con moto)07:03 ('79)

ピアノ：アール・ワイルド
ヴァイオリン：オスカー・シャムスキー
チェロ：チャールズ・カーティス

プロデューサー: マイケル・ローランド・デイヴィス

エンジニア: エド・トンプソン

合計時間: ディスク 1 - 54:53
合計時間: ディスク 2 - 43:23
ピアノ：ボールドウィン

リマスタリングプロデューサー：マイケル・ローランド・デイヴィス

リマスタリングエンジニア：エド・トンプソン

24 ビット リマスタリング (ADD)

(CD 2 枚)「ライブ」1979 年カーネギー ホール オスカー シャムスキー - アール ワイルド - チャールズ カーティス 24 ビット リマスタリング (ADD)

ディスクレビュー

2 人の名手によるパワーと情熱をもたらす、壮大な生のクロイツェル

クロイツェル・ソナタの堂々とした演奏。私はその経験をすぐに繰り返したいという誘惑に抵抗できませんでした。パフォーマンスという言葉が有効です。シュムスキーとワイルドは、熱狂的でかなり騒がしい聴衆に向けて展開する音楽イベントを「生きて」います。両方の外側の楽章は真のプレストで行われ、シュムスキーが第 2 主題を投影した叙情的な強さは、少なくとも部分的には、基本テンポの最小限の緩みから生じています。第1楽章は非常に情熱的な性格を持っており、シュムスキーとワイルドがベートーヴェンのスフォルツァンディとフォルテッシミを生き生きと表情豊かに語らせます。演奏の力強さは、シュムスキーの繊細な音のコントロールと、ワイルドのコード演奏の見事なバランスによって和らげられています。ベートーベンの狭い間隔で配置された左手の和音の中で最も不機嫌な音が、クリアで共鳴的に聞こえます。アンダンテでは、変奏が次々と引き継がれて印象的で累積的な効果を生み出し、フィナーレにはボタンを外したような精神が伝わってきます。

おそらく必然的に、残りはアンチクライマックスとしてやって来ます。バーバーの若々しくも非常に特徴的でドラマチックなソナタは非常によくできているが、19歳のチャールズ・カーティスがワイルドとの共演という難題に見事に立ち向かう。チャイコフスキーでは、録音されたバランスが必ずしも満足できるものではありません。エンジニアが演奏中にレベルを変更したのではないかと思います。フィナーレ直前のトラック 2 の終わりにも、サウンドに奇妙な不具合がいくつかあります。多くの素晴らしい瞬間があるにもかかわらず、ワイルドによるマズルカ変奏曲の素晴らしく魔法のような演奏は一例ですが、この記述にはベートーヴェンの持続的なインスピレーションがまったくありません。しかし、それでも壮大なやり方で素晴らしい演奏です。

蓄音機、2004 年 2 月

ウルフ・トラップでのコンサートでは、マルボロと同様に、傑出した音楽制作が見られました。ここでのトリオ演奏では、シャムスキーとワイルドという二人の驚くべき才能と、当時19歳のチャールズ・カーティスが融合しています。どのパフォーマンスも実際には Wolf Trap 自体によるものではありません。クロイツェル・ソナタとチャイコフスキー・トリオはカーネギー・ホールのコンサートから派生し、バーバー・ソナタはカーティスとワイルドによるラジオ放送から録音されました。このコレクションの逸品は、シュムスキーがトスカニーニ指揮のNBCで演奏し、プリムローズ四重奏団のメンバーだったとき、まる40年前に初めて出会った二人の音楽家によって演奏されたクロイツェルであると私が言うとき、他の演奏を軽視しているわけではありません。そしてワイルドはNBCのスタッフだった（彼の画期的な1942年のトスカニーニとのライブ・ガーシュイン・ラプソディ・イン・ブルーはギルドに収録されている）。シャムスキーには3回会いました。彼がエルガー協奏曲を演奏したとき、オーケストラの序奏の最初のフィドルに合わせて演奏してウォーミングアップしていたのを覚えています。背が低くてずんぐりとした彼は、私がこれまで聴いた中で最高の作品のライブ・パフォーマンスを披露してくれた。リサイタルのプログラムを聴くことができたのは決して幸運ではありませんでしたが、このプログラムを聴くとその損失は計り知れません。これは素晴らしく活気に満ちた演奏で、非常にドラマチックで、無敵の論理で前進し、見事に演奏されています。フレーズの終わりはきびきびと進み、ドラマがたっぷりある一方で、そのテンポはハイフェッツとモイセイヴィッチが（APRで）作った息もつかせぬドッグファイトのようなものでは決してない。ワイルドは（7.50で）いくつかの大規模なコードの繁栄を満喫していますが、彼はまさにレオニンであり、シュムスキーのフレージングには流動性と優雅さがあります。ワイルドは第 1 楽章のクライマックスで爆発的な左手のアクセントを爆発させ、その終わりに聴衆から熱烈な拍手が沸き起こります。それも全くその通りです。変奏曲の第 2 楽章は、再び強力な容赦のない動きをしますが、それぞれの変奏曲は微妙に特徴づけられています。何も当たり前のことはありません。方向性の感覚は、二人が完璧な理解を持って探求する初期の叙情性と並行しています。この運動では一部のエリートパートナーシップでさえ、キャンバスを見失わずに事件を投影することができずに苦境に立たされている。ワイルドとシュムスキーはその一人ではない。フィナーレは、正確なアーティキュレーションをするには速すぎず、リズミカルな緩みを感じるほど遅すぎず、絶妙なテンポで行われます。ここには、力強い権威と確かな勝利の感覚だけでなく、明るさもあります。本当に素晴らしい演奏ですので、ぜひ聴いてみることをお勧めします。

バーバーのチェロ・ソナタは、形式的な力強さとロシアの無駄のない内向性の鋭い感覚との間のバランスが見られ、3つの楽章の中で最も長い冒頭部分で最も顕著に表れている。カーティスはよく焦点を絞った音色を持っており、太陽と活気が同様に役割を果たしている第2楽章（アダージョ-プレスト-アダージョ）への短いアダージョの始まりにその最大の多様性を確保しています。 3人の音楽家全員がチャイコフスキー・トリオに参加します。これはカーティスのカーネギーホールデビューでもありました。叙情的な弦楽器のやり取りがよく表現されており、ワイルドは力強い集中力でピアノ・パートを確保します。シュムスキーは、チャイコフスキー協奏曲を演奏するのを聞いた人にはよく知られている彼の音の抑揚が、同様に強いと同時に、特に心を打つものであることを証明しています。トリオは第 2 楽章のフーガル部分をかなり落ち着いて演奏し、ピアノの和音は見事で、アンサンブルの仕事は完成されており、フィナーレでも同様です。ここには寛大な広がりと、ますます悲劇的な激しさが存在します。

最終的に、最高の演奏が見られるのはクロイツェルですが、バーバーとチャイコフスキーは単なるペンダント以上のものです。彼らは貴重なアンサンブル演奏を保存しています。メモは充実していて説明的で、Ivory Classics は魅力的な小冊子を提供するという嬉しいコツを維持しています。

ジョナサン・ウルフ、Music Web.com、2004 年 2 月